油脂庫
- テクノショップで使用する油脂類は、消防法上の危険物に指定されており、貯蔵・取り扱い(保管場所の構造・設備を含む)について、一定の基準が定められております。条例による規定なども有るため、建屋を立てる前の計画段階で、管轄の消防と相談することをお勧めします。
- 油脂庫を設置する場合は、消防法などの基準を満たすとともに、油脂搬出入時の作業性も考慮し、最適な位置・大きさを決定します。
- 油脂庫にテクノショップ・外側の両側からアクセスができると、新油のバルク配送や廃油回収にトラックがテクノショップに入る事無く作業ができるため、外扉の設置を推奨します。

※画像はイメージです
必要最低値(参考) |
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面積 |
10㎡以上 |
高さ |
2.5m以上(集中給油システムを導入する場合) |
照度 |
200lx |
油脂庫の大きさは、設置するオイルタンク(廃油タンクを含む)のサイズや数量、20L缶やオイルバケットポンプなどを収容する保管棚のサイズに加え、油脂類の搬出入がスムーズに行えるスペースを確保します。
レイアウト例

オイル供給/廃油設備の詳細は『オイル供給設備』『廃油設備』を参照
構造・設備のポイント
「危険物屋内貯蔵所」および、「少量危険物一般取扱所」の構造、設備基準は、地域によって異なる場合がありますので、必ず管轄の消防署などへ確認を行ってください。
「危険物屋内貯蔵庫」の構造・設備基準

※画像はイメージです
❶ |
見やすい箇所に、屋内貯蔵所である旨を表示した「標識」と、防火に関する必要事項を表示した「掲示板」を設けます。
※「標識」「掲示板」の詳細は「消防法」を参照 |
❷ |
壁・柱・床は耐火構造とし、梁は不燃材を使用します。 |
❸ |
床面は、水が侵入または浸透しない構造とするとともに油脂類が流出しないよう、傾斜や貯留設備を設けます。 |
❹ |
窓および出入口は防火設備を設けるとともに、外壁に設ける出入口は自動閉鎖の特定防火設備を設けます。
油脂庫には、新油のバルク配送や、廃油回収を考慮した外扉の設置を推奨します。
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❺ |
貯蔵または取り扱いに必要な採光、照明設備を設けるとともに、内部に滞留した可燃性の蒸気を屋根上に排出する設備(換気扇など)を設けます。また、照明器具や換気扇などの電気機器は、防爆仕様を採用します。 |
「少量危険物一般取扱所」の構造・設備基準
見やすい箇所に、屋内貯蔵所である旨を表示した「標識」と、防火に関する必要事項を表示した「掲示版」を設けます。
※「標識」「掲示板」の詳細は、「消防法」を参照 |
壁・柱・床は耐火構造とし、梁は不燃材を使用します。 |
床面は、油脂類が流出しないよう、傾斜や貯留設備を設けます。 |
窓および出入口は防火設備を設けるとともに、外壁に設ける出入口は自動閉鎖の特定防火設備を設けます。
油脂庫には、新油のバルク配送や、廃油回収を考慮した外扉の設置を推奨します。
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貯蔵または取り扱いに必要な採光、照明設備を設けるとともに、内部に滞留した可燃性の蒸気を屋根上に排出する設備(換気扇など)を設けます。 |
プラスONE提案
- 油脂庫の中に保管棚を対面に配置する場合は、ペール缶の出し入れがしやすいように、保管棚間の幅を設定します。
- 保管棚は転倒・落下防止のため、チェーンやバンドなどを設置します。

- スチール保管棚の奥行きは450mmや600mmが主流です。20Lペール缶の直径が約300mmのため、保管量が多い店舗では600mmを選択すると、前後に並べて置く事ができスペースを節約できます。保管量に応じた仕様(棚板耐荷重)の棚を選定ください。