テクノショップ ファシリティーガイド

廃棄物置場

  • 廃棄物置場は、お客様や近隣住民の方の目にふれにくく、運搬用トラックが出入りしやすい場所に設置します。可能な限りテクノショップに近い位置に設置し、作業効率に配慮します。
  • 廃棄物置場の仕様は、飛散・悪臭防止のため、必ず屋根・囲い(扉を含む)を設けるとともに、油脂類がこぼれても流出・地下に浸透しない構造とします。
  • 詳細は、「トヨタ販売店環境ガイドライン」を参照ください。
 

※画像はイメージです
 
収集運搬業者の収集頻度に応じた大きさの収容コンテナ(廃棄物別)が置けるスペースを確保します。

大きさ(目安)
開口8.0m×奥行2.0m
 

レイアウト上のポイント・留意点

  • 屋根は降雨に備えて、スレート屋根や折版屋根などで被います。
  • 外壁/分別壁はコンクリートブロックとし、強風で飛散しないよう配慮します。
  • 風雨を防ぐための扉を設けます。また廃バッテリーや廃ホイールの盗難防止のため扉に施錠ができる仕様にします。
  • 扉の開口部下面は、高低差を設け、雨水の侵入防止と油脂の流出防止を図ります。
  • 床面は、廃棄物が地中に染み込み、土壌汚染しないようコンクリート仕上げとし、勾配、 泥溜桝を設けます。
  • 泥溜桝の配管は、油水分離槽へ接続します。
  • 廃棄物を分別しやすいよう、種類ごとにプレートを取り付けておきます。

廃棄物の管理方法


※画像はイメージです

廃棄物保管場所の提示(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則:第8条)

産業廃棄物保管基準に沿って掲示を行います。
  • 産業廃棄物の保管の場所である旨の表示
  • 保管する産業廃棄物の種類
  • 保管の場所の管理者の氏名又は名称及び連絡先
  • 掲示板の大きさ縦60cm以上かつ横60cm以上

廃棄物の分別管理

廃棄物は、品目ごとに分別して管理を行い、表示ラベルで置き場を明確にします。
分別例
品目
表示ラベル
収容容器
寸法(幅×長さmm)
廃プラスチック
廃バンパー
ケージパレット
800×1,100
樹脂
収容コンテナ
870×1,010
金属くず
金属
収容コンテナ
870×1,010
オイルフィルター
20L缶
300×300
ガラス・ 陶磁器くず
ガラス
収容コンテナ
870×1,010
廃油
廃LLC
廃液タンク
870×1,070
紙くず
(事業系一般廃棄物)
ダンボール
メッシュパレット
1,250×1,030

⁨⁩廃棄物の処理

産業廃棄物の処理は、許可と免許を取得済みの専門業者と契約し、品目ごとにマニュフェスト制度に従って、マニュフェストを発行・回収し、適正に処理を行います。契約に際しては、専門業者が産業廃棄物処理業者の許可確認を必ず実施してください。
紙などの事業系一般廃棄物は、廃棄物を区別し、市区町村の分別指示に従って処理を行います。
産業廃棄物の処理要領
 
区分
具体例
処理方法
処理先
可燃物
廃プラスチック類
  • 廃部品:ベルト/ホースなどの合成ゴム/プラスチック製部品、使用済み発煙筒
  • 回収対象となっていないバンパー など
焼却
産業廃棄物処理業者へ委託
ガラスくず
  • ガラス:フロント/リア/ドア など
  • ランプ
埋め立てまたはリサイクル
汚泥
駐車場溝などに堆積した汚泥 など
埋め立てまたは焼却
金属くずとプラスチックの混合物
作動済みエアバッグ など
リサイクル
一部焼却
見出し
金属くず
  • パネル/フェンダー
  • 足回り部品/アルミホイール など
リサイクル
売却またはリサイクル業者へ委託
廃油
エンジンオイル/ミッションオイル/廃LLC
など
焼却またはリサイクル
業界で定められた処理方法があるもの
回収対象となるバンパー など
リサイクル
指定業者へ委託
見出し
廃酸・廃アルカリ
水性塗料 など
焼却、中和処理またはリサイクル
指定業者へ委託
金属くず・ガラスくず・廃プラスチックの混合物
蛍光管 など
埋め立てまたはリサイクル
専門業者へ委託
特別管理産業廃棄物
揮発油/軽油類/廃鉛バッテリー など
焼却またはリサイクル
特別管理産業廃棄物処理業者へ委託
業界で定められた処理方法があるもの
フロンガス など
焼却破壊
指定業者へ委託

各種オイル&フルードの処理区分

除去対象物
保管方法
注意事項
エンジンオイル
タンクやドラム缶で集中保管
地中に浸透させない
マニュアルトランスミッションオイル
ATF
トランスファオイル
デフオイル
パワステオイル
クラッチフルード
上記のオイルとは区別しタンクやドラム缶で集中保管
ブレーキフルード
冷却水(LLC)
上記とは区別しタンクやドラム缶で集中保管
ウォッシャ液
フロンガス
回収用ボンベで保管
大気中に放出させない
燃料(ガソリン/軽油)
ガソリンと軽油それぞれをタンクやドラム缶で保管
引火や揮発に注意
燃料(LPG)
専用ボンベで保管

プラスONE提案

  • 日常作業の効率化や悪天候時でもエンジニアが廃棄物を運搬しやすいように、テクノショップ内に破棄物置場を設置し、内・外両側からアクセスできるようにしている事例もあります。
参考レイアウトの例
実際の店舗の事例(内外からアクセス可能)
  • 省スペース化のため、廃棄物置場内を2段にして、軽量物は上段に置くなど工夫している事例もあります。
 

関連法規

【廃掃法(廃棄物の処理および清掃に関する法律)】