建築構造上の留意点
- テクノショップ内の動線やリフト位置などを決めるうえで重要な “建築構造上の留意点”について紹介します。
- 車両搬出入などに影響のある“柱”の位置については、十分な検討が行われますが、柱と同様に注意が必要な部分が“梁”の位置です。
- 一般的に梁は、屋根や天井・多層階を支える構造体と思いがちですが、基礎(地中)の中にも設置されており、埋設タイプの設備機器を設置する場合は、特に注意する必要があります。
柱
工場内への柱の設置は、車両搬出入の 邪魔となるため、極力避けたいものですが、ビル型店舗や屋上を駐車場として利用する場合など、避けられないケースもあります。
建築コスト(躯体工事費)にも大きく 関係するため、車両搬出入への影響を十分考慮し、最適な位置を決定します。
建築コスト(躯体工事費)にも大きく 関係するため、車両搬出入への影響を十分考慮し、最適な位置を決定します。

柱の張り出し部分は、認証基準の「車両整備作業場」・「点検作業場」の寸法(間口・奥行)には含まれませんので、注意が必要です。
梁
埋設リフトの設置には、約3mの深さが必要となるため、ストール中心部付近に は地中梁が通らないことを確認する必要があります。 また、その他の埋設設備(排気装置など)も同様に、地中梁の位置や深さを考慮し、設置位置を決定します。
より詳細な情報は、Ⅱ部1章エリア別ファシリティー→テクノショップ建屋の仕様→ストールの大きさ、作業スペースとリフト配置・付帯スペースをご確認ください。

多層階にテクノショップを設ける場合は、設置する検査機器の高さ(深さ)を把握し、フロア面からの梁の深さや、階下の天井までの距離を決定します。
なお、フロア強度(梁強度)については、各ストールに設置するリフト能力に、リフト本体の重量を加えた総重量を基に、必要強度を求めます。
なお、フロア強度(梁強度)については、各ストールに設置するリフト能力に、リフト本体の重量を加えた総重量を基に、必要強度を求めます。

レイアウト上のポイント・留意点
柱位置は車両搬出に影響が無いようにすることが大事ですが、あわせて作業に影響が出ない位置に設定することが重要です。例えば、タイヤ付近に柱があると、作業がやりにくくなることが有ります。特に車検ストールではシステム台車の動線確保に注意しましょう。
