拭き取り場
- 拭き取り場の大きさは、取り扱い車両の大きさを基に、ボディーコート作業やドアを開けての清掃作業なども考慮し、十分なスペースを確保します。
- 拭き上げ場は良好な作業環境とするために、作業ストール同様に屋内(又は屋内同様の構造)で空調を設置し出入り口にはシートシャッターを設けます。
- 用途地域での上限面積などで屋内設置や屋内同様の構造に出来ない場合は、日差しや風の吹き込みなどを考慮して可能な限り良好な作業環境になるよう意識した場所に設置します。
必要最低値(参考) |
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大きさ |
幅5.0m×長さ8.0m |
照度 |
750lx |
照度 |
6ヶ所(100V) |
エア |
4ヶ所
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- 拭き取り場の大きさは、1BOX車拭き取り時の脚立使用や、ドアを開けての室内清掃などを考慮し、十分な広さを確保します。洗濯機やタオルを掛けておくスペースも考慮します。
- 屋根付きの拭き取り場は、用途地域ごとの上限面積(工場の延床面積)に含まれる場合がありますので、注意が必要です。
レイアウト上のポイント・留意点

レイアウト上のポイント・留意点 |
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❶ |
天候による影響を受けないよう、屋根・壁を設けます。 |
❷ |
暑さ寒さ対策として空調を導入します。小型ポタブルスポットクーラーでは排熱で室温が上昇するため、全体冷暖房がお勧めです。
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❸ |
冷暖房の効率を落とさないようにシートシャッターを設置します。
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❹ |
水はけをよくするため、床面には、勾配と排水溝を設けます。 また、排水溝には、必ず泥溜桝を設け、油水分離槽へ接続します。 |
❺ |
新車の納車準備作業も考慮し、適度な明るさの照明設備※を設置します。 |
❻ |
室内清掃やボディーコート作業に必要な水道栓やコンセント※、エアーチャックを設けます。 |
※水がかかる可能性がある場合には、照明設備やコンセントは防水タイプを選定。
- 拭き取り場の水道配管は、使用水量を考慮し、太めの配管を選定します。
- 給水栓や水道栓は、床面から1.1m~1.3mの高さに設けます。
- 寒冷地では、配管の立ち上がり部へのヒーター取り付けや、屋外地中配管は凍結しない深さに埋設するなど、 凍結防止策を施します。
プラスONE提案
- 拭き上げ場に吊り下げ式のエアリールを設置すると、エアーで水分を飛ばすことができ作業の効率化が図れます。
- 拭き上げツールやタオルの脱水機など省力化ツールを使用すると効率化が図れます。
- ボデーコート場として利用する場合は、飛散防止のカーテンなどが必要になる場合があります。専門業者と早めに相談をし、必要な設備機器を確認しましょう。
- 開閉頻度を考慮し、シートシャッターは手動式なども視野に入れて検討しましょう。
- 拭き取り場に空調を後付けする場合やシーズンレンタルなどで運用をする場合は拭き取り場に200V電源を準備しておくと便利です。