テクノショップ ファシリティーガイド

スロープ、コーナー

スロープ/コーナーを設置する場合は、路面や壁面への干渉防止に配慮した最適な勾配、通路幅を設定します。

スロープの推奨勾配

勾配(通常部)
10~15%

スロープは、極力設けない方が望ましいですが、やむを得ず設定する場合は、10~15%の勾配にとどめるようにします。

 
立ち上がり部・到達部の勾配
勾配:通常部の1/2、長さ:1.2m以上

立ち上がり部や到達部の勾配は、車両のバンパーやフロア面が路面と接触しないよう、角度を調整します。


※一般的なトヨタ車の例です。車高の低い車を取り扱う場合はスロープを緩くするなど工夫します。

コーナー部の推奨通路幅

通路幅
4.85m以上

取り扱い車両を最小回転半径で回転させた軌跡の両側に、片側0.5mの安全スペースが確保できる通路幅を設定します。

 
通路幅設定に必要な要件
車両諸元
(アルファードの例)
全長
4,995m
全幅
1,850m
ホイールベース
3,000m
最小回転半径
5,900m
安全スペース(0.5m)を含む車両の軌跡(内側)
安全スペース(0.5m)を含む車両の軌跡(外側)
※ダイナ・コースターなどを取り扱う場合は、その車両の諸元に基づき、必要な通路幅を求めます。

レイアウト上のポイント・留意点

  • スロープやコーナーはテクノショップだけでなく、入店から退店までの車両が通る動線上全てで考慮します。
  • コーナーは見通しが悪くなるので、カーブミラーを設置します。
  • コーナー部には勾配を設けず、フラットになるようにします。(内側の勾配がきつくなるため)

プラスONE提案

屋上駐車場へのスロープなどでは、建屋の死角になり車両が見えないことが有るので、停止線や回転灯を設置するなどの工夫をします。