洗車場
- 洗車場は、騒音や水の飛散を考慮し、壁もしくは屋根付き設置を推奨します。
- 門型洗車機による洗車キズは、洗車ブラシの改良により大幅に低減しており、洗車作業の負荷低減・時間短縮を目的に門型洗車機の設置を推奨します。
- 動線が短く車両の出し入れがしやすい位置に設置します。 (寒冷地や降雪地域では、工場内の一角など凍結しない場所への設置も検討します。

※画像はイメージです
必要最低値(参考) |
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大きさ |
狭小タイプ:幅4.0m×長さ8.0m 標準タイプ:幅5.5m×長さ10.0m |
照度 |
300lx 防水型仕様(操作スイッチを含む) |
電源 |
4ヶ所(100V)、1ヶ所(200V) 水を使用する場所では、電源コンセントは防水タイプのものを使用すること。 |
エア |
1ヶ所 |


- 洗車場の大きさは、門型洗車機のサイズや温水洗浄機での作業スペースも考慮し、十分な広さを確保します。
- 作業中の挟まれ事故防止のため、洗車機を設置する場合は、必ず可動エリア周辺に安全スペース
(左右側方=各0.4m、後方=0.6m)を設けます。
安全スペースには、絶対に物を配置しないでください。
安全スペースが確保できない場合は、洗車機の全コーナーに緊急停止装置を取り付けます。
※屋根付きの洗車場は、用途地域ごとの上限面積(工場の延床面積) に含まれますので、注意が必要です。
レイアウト上のポイント・留意点

❶ |
近隣住民への騒音や水の飛散に配慮し、屋根・壁を設けます。
テクノショップからの騒音規制の基準値が定められています。
騒音対応に必要な屋根・壁を シミュレーションし、必要十分な対応をしましょう。 |
❷ |
水はけをよくするため、床面には、勾配と排水溝を設けます。 なお、洗車機のレールは、水が溜まらないように床面との隙間を設けて設置します。 また、排水溝には必ず泥溜桝を設け、油水分離槽へ接続します。 |
❸ |
適度な明るさの照明設備※を設置します。 |
❹ |
温水洗浄機用の給水栓や200Vコンセント※のほか、水道栓や100Vコンセント※、エアーチャックを設けます。 |
※照明設備やコンセントは防水タイプを選定。
- 洗車場の水道配管は、使用水量を考慮し、太めの配管を選定します。
- 給水栓や水道栓は、床面から1.1m~1.3mの高さに設けます。
- 寒冷地では、配管の立ち上がり部へのヒーター取り付けや、屋外地中配管は凍結しない深さに埋設するなど、
凍結防止策を施します。 - 既存店舗に門型洗車機を後付けする場合、設置スペースの大きさだけでなく、設置場所の平面度、工場電源の容量、
油水分離槽の容量も確認する必要があります。
紹介設備
設備 |
概要 |
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門型洗車機 |
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設置スペースが小さく、作業の効率化が図れる静音・節水タイプの門型洗車機を推奨
必要に応じて、シミなどの発生を抑制する給水用フィルターの設置も検討します。
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温水洗浄機 |
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門型洗車機では落としきれないエンジンルームや足廻りの汚れを落とす、温水洗浄機の併設を推奨
必要に応じて、ボイラーの排気ダクトの設置も検討します。
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門型洗車機の一例をを付録ページにて紹介ます。あわせてご確認ください。
プラスONE提案
- 周辺が住宅地などで騒音の問題がある場合や寒冷地・降雪地域などでは洗車機をテクノショップ内に設置する事例もあります。
- 整備作業、洗車、拭き上げのオペレーションを考慮して、洗車機を通り抜けるように配置している事例もあります。 自社のオペレーションと照らし合わせて、洗車機の設置場所を検討しましょう。
- 水はけをよくするため、床に通気性・排水性の高いタイル(マット)を設置している事例もあります。
関連法規
【水質汚濁防止法】 対象:門型洗車機
門型洗車機(自動式車両洗浄施設)は、特定施設該当機器のため、都道府県への届出が必要です。
門型洗車機(自動式車両洗浄施設)は、特定施設該当機器のため、都道府県への届出が必要です。
【下水道法】 対象:門型洗車機
排水を下水道へ流す場合は、管轄する公共下水道管理者への届出が必要となります。
また水質汚濁防止法の特定施設を設置する場合においても届出が必要となります。
【騒音規制法】【振動規制法】 対象:門型洗車機
特定施設(原動機の定格出力:7.5kW 以上の空気圧縮機および送風機)を設置する場合は、都道府県への届出が必要です。