テクノショップ ファシリティーガイド

取巻く環境と目指す姿

2010年のテクノショップファシリティガイド初版発行以降、自動車業界を取り巻く環境は大きく変化しました。テクノショップのファシリティ検討においても”人を中心とした好循環経営”の考えのもと、環境変化に対応した魅力的な職場づくりに繋げ、選ばれる会社を目指すことが求められております。

人を中心とした好循環経営
人を中心とした好循環経営

環境変化
  • エンジニアの人手不足、高齢化が加速
  • 女性、外国人、高卒など多様性な人材の活躍推進
地球環境
  • 地球温暖化による気温上昇・異常気象
  • 2050年カーボンニュートラルに向けCO2排出量低減が必要
クルマ
  • 車体、部品の大型化(タイヤ、駆動用バッテリー等)
  • トヨタ販売店の全車種併売化による取り扱い車種の増加
  • 自動車の高度化と電動化(電動車・自動運転・OTA・エーミング等)
設備
システム
  • WiFiやIoT等の通信利用端末拡大・速度向上
  • 販売店業務のデジタル化(TECSET、車検見守りシステム等)
  • 国の制度変更による点検・検査の変化(OBD検査等)

これらを踏まえ、「テクノショップづくりの方向性」や「設計上の主な留意点」など、これからのテクノショップづくりに必要な「要件 ・ 基準」をまとめ、 実務ですぐに活用できるよう「設計プロセス上の留意点」や「詳細設計情報」を 収録したガイドブックとして作成したものです。2010年からの主な変更点は以下の通りです。

主な変更点
  • よりエンジニアが働きやすいオペレーションを実現できる設備/機器のレイアウトと省力化ツールの展開
  • 暑さ、寒さ対策における最新の考え方と具体的な設備の展開
  • 高度化された電子制御技術(OBD・エーミング等)などの整備も視野に入れた新たなテクノショップ像
  • 関連法規の記載内容の充実
テクノショップの新築や改築・改装を行う際には、ぜひとも本書を参考に活用いただき、 従業員にとっても働きやすく、お客様に喜ばれ、地域・環境にもやさしいテクノショップを実現いただきますようお願いいたします。 また今後も継続的に内容の更新をし、より良いガイドブックとして参ります。
なお、本書に収録されている機材・資材に関する評価判断は販売店での採用事例や資材メーカー等からの情報を参考に目安として記載しています。 採用される際は、調達先と現物を確認の上、自社の使用環境を踏まえて採用をご判断ください。 また、本ファシリティーガイドを含めた店舗全体の「店舗づくりノウハウ」につきましては WEB サイト「店舗づくりナビ」をご覧いただき、合わせて活用いただきますようお願いいたします。