[3]実施設計【N−17〜13.5ヶ月】
実施設計フェーズでは、基本構想フェーズで確定した「建築プラン」を基に、“基本設計図”と“詳細設計図”の作成を実施します。
実施設計 (1)基本設計 作成【N−17ヶ月】

(1)基本設計 作成
- 基本設計は、確定した“建築プラン”を基に、柱や窓・ドアの位置なども織り込んだ 「配置図」や「平面図」、「仕上げ表」などの図面作成を行います。
- ここでは、各図面の作成に必要となる設備・機器のサイズや設置位置など、サービス関連の詳細要件を決定し、サービス設備・機器の「レイアウト図」・「基礎図」とともに設計事務所へ伝達します。
エリアごとの主なポイントは、次のとおりです。
エリア |
主なポイント |
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オフィス |
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エンジニア休憩室 |
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作業場 |
ストール※1 |
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完成検査場 |
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付帯スペース |
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部品整備作業場※2 |
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洗車場 |
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拭き取り場 |
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部品置場 |
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油脂庫 |
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機械エリア (コンプレッサー置場) |
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廃棄物置場※3 |
扉の位置・大きさ
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※1:ストール・完成検査場は、導入設備(リフト・検査機器など)の床下深さを含む。
※2:完成検査場は、水平土間打ち範囲を含む。
※3:不法投棄防止などの観点から、扉は施錠できる仕様にする。
※2:完成検査場は、水平土間打ち範囲を含む。
※3:不法投棄防止などの観点から、扉は施錠できる仕様にする。
実施設計 (2)基本設計 承認

(2)基本設計 承認
ここでは、設計事務所から受け取った基本設計図と概算見積書の確認を行います。
各図面の主な確認ポイントは次のとおりです。
エリア |
主なポイント |
平面図 |
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立面図 |
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断面図 |
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- 指示事項との相違点や問題点がある場合は、使用性やコスト面への影響なども考慮し、対応策を指示します。
実施設計 (3)詳細設計 作成【N−15.5ヶ月】

(3)詳細設計 作成
- 詳細設計は、確定した“基本設計図”を基に、柱や梁の大きさ、床・壁・天井の下地材、照明器具、空調機器、コンセントの選定や配置など、詳細設計図の作成を行います。
- ここでは、詳細設計図の作成に必要となるサービス設備・機器の諸元や基礎図、動作ライフライン(電源・エアー・給/排水など)や操作スイッチの取り付け位置などを、設計事務所へ伝達します。
- 工事の漏れを防ぐために、“整備機器メーカー”と連携して進めるよう設計事務所へ指示を行うとともに、整備機器メーカーへも協力を要請します。
このタイミングで、“整備機器メーカー”を参入させることにより、サービス設備・ 機器(リフトなど)設置に必要な付随工事を明確にし、建物工事に織り込むことで工事全体の効率化が図れます。
- エリアごとの主なポイントは、次のとおりです。
エリア |
主なポイント |
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オフィス |
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作業場 |
ストール※ |
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完成検査場※ |
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付帯スペース |
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部品整備作業場 |
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洗車場 |
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拭き取り場 |
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部品置場 |
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油脂庫 |
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機械エリア |
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廃棄物置場 |
ストール照明の配置などについては、「照明設備」を参照ください
実施設計 (4)詳細設計 承認【N−13.5ヶ月】

(4)詳細設計 承認
ここでは、設計事務所から受け取った詳細設計図の確認と併せて、工事費概算書および、工事全体の工程表を確認します。
プラスONE提案
- 認証取得の手続きは、地域によって異なる場合もあります。後々の手戻りを防ぐため、基本設計承認など早目のタイミングで管轄する自動車整備振興会への相談を開始することをお勧めします。
- 油脂類は消防法上の危険物に指定されており、貯蔵・取り扱い(保管場所の構造・設備を含む)について、一定の基準が定められております。条例による規定なども有るため、設計段階で管轄の消防と相談することをお勧めします。
- オフィスからテクノショップ内の様子を確認できるように、カメラを設置する事例もあります。設置する際はこのタイミングで位置検討を開始しましょう。
- 実施設計フェーズにおける店舗づくりのナビ該当ページは、「店舗づくりナビ」⇒「店舗設計関連」⇒「店舗マニュアル」⇒「新築編」⇒「3)実施設計」を参照ください。