テクノショップの内壁材には「断熱性」「遮音性」「防汚性」が要求されます。これらの性能を満たす内壁材として、以下の種類が一般的に使用されています。 それぞれにメリット、デメリットがありますので、法的要求(用途、防火、耐火区画など)やテクノショップの状況に応じて、最適な壁材をご検討ください。 種類 特徴 表面処置 施工 その他 目地 充填材 固定方法 イメージ ケイカル材 ○素材加工が比較的容易✕素地の場合は塗装に比べ防汚性が劣る 工場は塗装仕上げを、バックヤードは素地仕上げを推奨 素地 目地あり Vカット グラスウール LGS(建築用軽量鋼製下地)に皿ビスで固定 塗装(つや有)〈工場推奨使用〉 塗装部分の再塗装が必要 プラスターボード ○低コスト○材料加工が容易○2枚貼りとすることで遮音・断熱性が高くなる✕表面強度が低い✕素地の場合は塗装に比べ防汚性が劣る 工場は塗装仕上げ(2枚貼)とし、バックヤードは素地仕上げ(1枚貼)を推奨 1枚貼の塗装仕上げはクラック発生の恐れあり 素地(1枚貼)〈バックヤード推奨仕様〉 目地あり グラスウール LGS(建築用軽量鋼製下地)に皿ビスで固定もしくはタッカー固定 塗装(2枚貼/つや有) 目地なし パテ処理 または目地あり ジョイナー 塗装部分の再塗装が必要 フレキボード 〇表面強度が高い✕固定部から割れるおそれあり(丸ビス必須) 素地 目地あり ジョイナー 底目地 グラスウール LGS(建築用軽量鋼製下地)に丸ビスで固定(ビス頭突起) 化粧ケイカル板 (レクサス店仕様)〇意匠性が良い〇防汚性が高い✕高コスト✕2枚貼りとなる(シングル不可) 工場塗装(2枚貼) 目地あり ジョイナー シール 底目地 グラスウール プラスターボード捨貼に接着固定 塗装 塗装は、多くの種類が存在しますが、防汚性や環境面から以下を推奨します。 塗装場所 塗装略号 ex.日本ペイント ex.関西ペイント ❶ 一般部(低VOC) EP-G オーデコート G エコ アレスエコクリーングロス ❷ 汚染懸念部(多少の水掛部) NAD ニッペケンエース G-Ⅱグロス アレスセラマイルドグロス ❸ 常時汚染部(常時水掛部または準屋外) 2-UE ファインウレタン U 100 セラ M レタン ※EP塗装は防汚性、耐水性が劣るため、バックヤードや事務所向きです。 コスト低減策:「手の届く高さ」または「ボード1~2枚」まで塗装を行い、上部は素地とすることでコスト低減できます。 巾木 巾木は、コンクリート立上げ(高さ100mm程度)とし、床の仕様に合わせて仕上げを行います。 巾木は、使い勝手によっては立ち上がりをせず、ソフト巾木(高さ60~100mm)も可能です。