ストールの大きさは認証取得を前提に、取り扱う車両の種類に応じた「車両整備作業場」および「点検作業場」の寸法基準(間口・奥行)を満たすように設計します。 リフトの配置は、車両の「前方」や「後方」および「左右側方」に十分な作業スペースが確保出来る位置に設置します。 ストールの前方または側方に、ツールスタンドや整備機器などが置ける「付帯スペース」を確保します。 ストールの大きさ トヨタ車の車両の大きさ(幅×長さ)は一部の車種を除き、幅2.0m、長さ5.0m以内です。従って、ストールの大きさは作業スペースを考慮し、幅(間口)4.0m、長さ(奥行)8.0mを基本に考えます。また、ストールごとに、取り扱う車両の大きさと作業内容(SQ車検・ドア全開作業など)に応じて、ストール幅・長さを決定します。 車検ストール点検ストール一般ストール(軽作業)一般ストール(重整備)完成検査場工場内の天井高さ 普通自動車(乗用)、四輪小型自動車:間口=4.0m奥行=8.0m 普通自動車(小型) :間口=4.5m奥行=8.0m 普通自動車(中型) :間口=5.0m奥行=10.0m 関連法規 【道路運送車両法】認証基準では、対象とする自動車の種類ごとに「車両整備作業場」および「点検作業場」の寸法(間口・奥行)が定められています。 対象とする自動車の種類に応じて、以下の基準を満たすストールを2ストール設定します。 道路運送車両法 寸法基準の間口・奥行には、柱や部品庫、配電盤などの張り出し部分は含まれませんので注意が必要です。テクノショップ計画時は、スペースを有効に活用できるよう柱の位置などを考慮して設計します。 建築構造上の留意点 作業スペースとリフト配置 リフト配置は、機種により異なりますが、整備車両の前方に2.0m以上、後方および、左右の側方に1.0m以上の作業スペースが確保できる位置に設置します。 レイアウト上のポイント・留意点 ハイエースやアルファードのようにバックドアが長い車両では、バックドア全開時の開口部の長さが1.0m以上になります。片側フルオープンタイプ(馬小屋タイプ)では後方に通路がなく直ぐにシートシャッターが設置されるため、後方のスペースが短いと、シャッターを閉めることができず、冷暖房効率が一気に低下します。 店舗タイプや取り扱う車種を検討してストールサイズを決定します。 地中梁が通っている場合、埋設リフトの設置が困難になります。 建築構造上の留意点 付帯スペース ストール内作業に影響を与えないよう、ストール前方または片側に、ツールスタンドや整備機器などを置くための付帯スペース(幅=約1.0m)を確保します。 付帯スペース設置例 プラスONE提案 壁に接するストールでは、ストール幅を広げると使いやすさが向上します。(0.3m程度) タイヤリフターやSQ台車を使う場合には幅が広い方が便利です。(+1.0m程度)